• IT・テクノロジー
  • 2017/03/10

インドネシアのフィンテック事業は武田信玄の政治に似ている?

◯最近、インドネシアでは電子決済などのフィンテック事業が急拡大を遂げている。
◯日本のベンチャー企業も、この分野に投資。
◯なぜ、フィンテック事業が急激に発展しているのか?

インドネシアで盛んになりつつある「電子決済」。この話題が、最近多くなっています。

この国は日本よりもクレジットカードの普及が進んでおらず、そうであるが故に電子決済の需要が大きく高まっています。以下の記事によれば2015年1月時点でのインドネシアのクレジットカード普及率はわずか1.6%という数字です。一方で、隣国マレーシアのそれは20.2%。大きな開きがあります。

>インドネシアのオンライン決済の現状(CODAPAY)

https://www.codapay.com/online-payments/

筆者も、とある日系ゲーム企業の社員から「インドネシアで何かしらの電子決済サービスを確立しなければならない」という話を聞いたことがあります。

都市部ではすでにスマホは普及していますから、それをより活用する手段として電子決済市場が整備されていくのはむしろ当然の流れと言えるでしょう。

外資が続々進出

さて、インドネシアでよく利用されているメッセンジャーアプリと言えば、BBMかFacebook。ですが若者の間ではLINEも広く使われています。

そのLINEが去年、インドネシアの大手銀行とともに電子決済事業に乗り出しています。

>LINE、インドネシア大手銀行と協業しモバイル決済取引サービス「LINE Pay e-cash」展開(ECzine)

http://eczine.jp/news/detail/3830

また一方で、日本のベンチャー企業がインドネシアの電子決済市場に乗り出しているというニュースもあります。

>指紋決済、大規模展開へ インドネシアで本格運用(東京新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017022201001745.html

2017年のインドネシアは、この方向で大躍進を遂げるかもしれません。

足りないからこそ大発展

不足があるからこそ、ある特定の分野が発展する。そうしたことは、人類史上頻繁に発生します。

たとえば、戦国時代の武田信玄が統治していた地域は農耕に不向きでした。山がちで洪水もよく起こります。だからこそ、甲斐では農業土木の技術が大発展しました。また、今川氏から駿河を切り取るまでは海がなく、武田の兵のタンパク源は専ら大豆。信玄が北信濃に味噌の生産拠点を作らせたのは、それが理由です。

インドネシアにおけるフィンテック事業の急拡大も、それに似ています。何かが決定的に不足しているため、それを補うものが必要になってくるということです。

>インドネシアの銀行大手、フィンテックに投資(日経新聞)

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDX31H0P_R30C17A1FFE000/

インドネシアでは成人の銀行口座保有率が50%に満たない。インフラを欠く農村部での支店開設は費用がかかり過ぎる。そうした地域の銀行口座を持たない人々に対しスマートフォン経由で銀行サービスを提供する新興フィンテック企業が台頭している。(日経新聞の記事より引用)

銀行口座保有率がそれほど低いというのも驚きですが、ともかくこの国ではフィンテック事業の整備は「国家の至上命題」ということになっているようです。


この話についての参照記事は、じつはまだまだあります。ですがそれをすべてお伝えするとさすがに長くなってしまうので、今回はこの辺で切り上げたいと思います。本当に、申し訳ない。

ただもちろんながら、この分野の話題はこれからも追い続けたいと考えています。

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